旅行や出張で滋賀県を訪れた際、「近江牛や高級な湖魚料理は知っているけれど、もっと気軽に、安くて美味しい地元飯が知りたい!」と思ったことはありませんか?
このページは、まさにそんな方のために、滋賀のディープな食文化を支えるB級グルメを徹底的にご紹介します。
滋賀のB級グルメは、琵琶湖の恵みや近江商人の歴史が育んだ、ユニークで奥深いものばかりです。
長浜のソウルフード「近江ちゃんぽん」や「焼鯖そうめん」といった定番中の定番から、 地元民が足繁く通うディープなソウルフード、 観光中に嬉しい食べ歩きに最適なグルメまで、幅広く網羅しています。
滋賀のB級グルメを探しているあなたが、 この記事を読めば、次に滋賀へ行ったとき立ち寄るべき美味しいお店が見つかることをお約束します。 さあ、一緒に滋賀の隠れた食の魅力に迫りましょう!
滋賀で絶対に食べたい定番B級グルメ
滋賀のB級グルメの旅を始めるなら、まずは誰もが知る定番グルメから押さえましょう。これらは地元の食文化を象徴するソウルフードであり、観光客にも長年愛され続けてきた「ハズレなし」の逸品ばかりです。特に麺類には、琵琶湖の歴史や近江商人の文化が色濃く反映されています。まずは滋賀の食の歴史を感じられる、代表的なグルメ7選をご覧ください。
彦根発祥!滋賀を代表するソウルフード「近江ちゃんぽん」
長崎ちゃんぽんとは全く異なる滋賀独特の麺料理、それが「近江ちゃんぽん」です。昭和36年に彦根の「ちゃんぽん亭総本家」で誕生しました。醤油ベースの黄金色のあっさりスープに、豚肉や魚介、たっぷりの野菜を煮込むのが特徴です。
野菜の旨味が溶け出したスープは最後まで飲み干せるほど優しい味わいです。途中でお酢をかけて味変を楽しむのが定番の食べ方です。彦根市だけでなく、滋賀県内全域にチェーン展開しているため、気軽に楽しむことができます。
長浜の伝統料理!甘辛い味がクセになる「焼鯖そうめん」
湖北地方、長浜市を代表する郷土料理が「焼鯖そうめん」です。農繁期に手軽に食べられるように、焼いた鯖を甘辛い醤油出汁でじっくり煮込み、その煮汁でそうめんを炊き合わせたものです。
そうめんに鯖の旨味と甘みが染み込み、一度食べたら忘れられない濃厚な味わいです。「翼果楼(よかろう)」や「夢の小路 良太郎」など、長浜の古い街並みの中で提供する人気店が多く、観光客にも大人気。滋賀のB級グルメの中でも特に個性が光る一品です。
謎のミートソース!長浜の隠れた名物「イタリアン焼そば」
これもまた長浜市発祥のユニークなB級グルメです。焼きそばにミートソースをかけたという、異色の組み合わせが特徴。長浜駅前の老舗「茶しん」が発祥のお店として知られています。
自家製の細麺焼きそばに、ミートソースと紅生姜の酸味が絶妙に絡み合い、どこか懐かしさを感じる味わいです。地元のソウルフードとして、老若男女に愛され続けています。
日本最古の歴史を誇る珍味「ふなずし」(B級グルメとしての側面も)
「ふなずし」は、日本に現存する最古の鮨の形とされる琵琶湖の伝統食です。高級珍味として知られますが、その独特のクセのある風味から、ある意味で究極のB級グルメとも言えます。
乳酸菌が豊富で栄養価が高く、地元の祭りや行事には欠かせません。「徳山鮓(とくやまずし)」や「ひさご寿し」など、専門店で試してみるのがおすすめです。お酒好きにはたまらない逸品ですが、その強烈な風味はぜひ一度体験していただきたい滋賀のB級グルメの代表格です。
食べ応え抜群!高島エリアの鶏料理「高島とんちゃん」
高島市を中心に愛されているB級グルメが「高島とんちゃん」です。豚肉ではなく、鶏肉をニンニク・醤油ベースの特製タレに漬け込んで焼くのが特徴。
手軽に食べられるため、バーベキューや家庭料理としても人気が高く、地元のお肉屋さんやスーパーでタレ漬け肉が売られています。濃厚なタレと鶏肉の旨味が食欲をそそる、スタミナ満点の滋賀のソウルフードです。
地元で愛される老舗の味「近江牛コロッケ」
滋賀のB級グルメといえど、やはり近江牛の要素は欠かせません。数ある近江牛グルメの中で、最も手軽で庶民的なのが「近江牛コロッケ」です。
近江牛の切り落としや脂身をじゃがいもに混ぜ込むことで、衣はサクッと、中は牛肉のコクと旨味が凝縮されたホクホクのコロッケに仕上がります。「カネ吉山本」や「千成亭」など、精肉店が営む店舗では、揚げたて熱々をテイクアウトして食べ歩きが楽しめます。
琵琶湖の恵み!淡水魚を使ったご当地グルメ(しじみ飯など)
琵琶湖を有する滋賀ならではのB級グルメが、湖魚を使った料理です。「しじみ飯」は、大津市の石山寺周辺などで提供される定番の湖魚グルメで、しじみの旨味が詰まったご飯は優しい味わいです。
他にも、琵琶湖の固有種である「ゴリ」の佃煮や、ワカサギの天ぷらなど、新鮮な湖魚を手軽に味わえる店が多数あります。海がない滋賀が誇る、個性的なB級グルメです。
【エリア別】おすすめ滋賀B級グルメ&人気店
滋賀のB級グルメの店舗は広範囲に点在しています。効率よく美味しいグルメを巡るには、観光ルートに合わせてエリアを絞るのがおすすめです。ここでは、主要な観光エリアごとに、特におすすめしたいB級グルメと人気店をご紹介します。移動時間を短縮して、食い倒れの旅を楽しみましょう!
琵琶湖の玄関口!大津・草津エリアの鉄板グルメ
県庁所在地である大津市は、京都からのアクセスも良く、古い名店から新しいグルメまでが混在しています。老舗ラーメン店「ラーメン みふく」の鶏ガラベースのあっさり中華そばは、地元のソウルフードとして有名です。
また、「近江牛専門店 れすとらん 松喜屋 本店」など、高級店のB級グルメサイドメニューとして提供される近江牛の牛丼やカレーも、リーズナブルに近江牛の旨味を味わえる鉄板メニューです。
城下町を歩く!彦根・長浜エリアの食べ歩きと名物
彦根城や長浜黒壁スクエアといった人気観光地が多いエリアは、食べ歩きグルメの宝庫です。長浜では前述の「茶しん」のイタリアン焼そばやホワイト餃子が大人気。
彦根では、地元の鮮魚店が提供する「ひことろ丼」が新しいB級グルメとして注目されています。近江牛コロッケを提供する精肉店も多く、観光中に小腹を満たすのに最適です。
湖西・湖北エリア:自然に育まれたローカルフード
琵琶湖の西側・北側は、自然豊かな環境が育んだ独特のB級グルメがあります。高島市では「高島とんちゃん」が有名ですが、他にも「アドベリー」という特産品を使ったスイーツも人気です。
また、米原市の伊吹山麓では、「伊吹そば」や、B級グルメとは少し異なりますが鴨鍋など、山間部の滋味豊かな料理を楽しむことができます。
地元民が愛する!ディープな滋賀のソウルフード
メディアにはあまり取り上げられないけれど、地元民なら誰もが知っている「真のソウルフード」を知ることは、滋賀のB級グルメを深く楽しむ鍵です。ここでは、滋賀の生活に深く根付いた、ディープで個性的なグルメをご紹介します。観光客としては見過ごしがちな、本当に美味しいローカルの味を体験しましょう。
昔ながらの製法を守る!知る人ぞ知るご当地パン
滋賀のご当地パンといえば、なんといっても「サラダパン」です。パンにマヨネーズで和えたたくあんの漬物を挟んだという、信じられない組み合わせがクセになる逸品です。
木之本町の老舗「つるやパン」本店や、県内のスーパーの一部で販売されており、その奇抜さこそが究極の滋賀のB級グルメを体現しています。
★関連記事:行列ができる!安くて美味しい老舗ラーメン店
滋賀はラーメン激戦区としても知られ、特に老舗の中華そば店は、地元民に長年愛されています。大津の「ラーメン みふく」のあっさり醤油もそうですが、甲賀・湖南エリアには「スヤキ」と呼ばれる具材がほぼないシンプル極まりない焼きそばなど、個性的な麺料理を提供する店もあります(「谷野食堂」など)。
どのお店も安くてボリューム満点、昼時には必ず行列ができる、まさにB級グルメの王道です。
独特の食感が魅力!滋賀ならではの練り物・豆腐料理
琵琶湖の恵みや、伝統的な製法を守る滋賀には、ユニークな練り物や豆腐料理が存在します。例えば、丁字麩(ちょうじふ)は、お吸い物や煮物に使われる滋賀独自の麩で、食感が特徴的です。
また、「サラダパン」で有名なつるやパンの近くにある「平和堂」の「豆乳」も、地元で定番のB級グルメとして愛されています。
食べ歩きに最適!滋賀のB級グルメ
観光地を巡る上で、手軽な食べ歩きグルメは欠かせません。滋賀のB級グルメの中でも、片手で持てて、すぐにエネルギーチャージできる、食べ歩きに最適なメニューをご紹介します。古い城下町や宿場町を散策しながら、滋賀の味を気軽に楽しみましょう。
揚げたてアツアツ!お肉屋さんの絶品コロッケ&メンチカツ
近江八幡や彦根の観光地周辺には、近江牛を扱う精肉店が多く、そこで売られている揚げたての近江牛コロッケは、まさに食べ歩きの定番です。
一つ60円〜150円程度と非常にリーズナブルで、手軽に近江牛の風味を楽しめます。「鳥宗亭」など老舗のお肉屋さんのメンチカツやハムカツも、隠れたB級グルメとして人気です。
見た目もユニーク!写真映えするご当地スイーツ
滋賀には、老舗和菓子店が作るご当地スイーツも豊富です。特に多賀大社名物の「糸切餅」は、白・青・赤の三色の線が入った餅菓子で、優しい甘さとモチモチ食感が特徴です。
また、道の駅などで販売されている「アドベリースイーツ」や、朝宮茶を使った抹茶スイーツなど、写真映えもする滋賀のB級グルメスイーツを探すのも楽しいでしょう。
ドリンクと一緒に!休憩中に楽しめる名物フード
食べ歩きで疲れたら、カフェや茶屋で一休み。滋賀には、高島市の「アドベリー」を使った爽やかなジュースやジェラートがあります。
また、地元の喫茶店では、「ホワイト餃子」を出す「茶しん」のような老舗で、個性的な軽食を味わうのもおすすめです。手軽なB級グルメを味わいながら、滋賀のゆったりとした時間を感じてみてください。
近江牛だけじゃない!滋賀のユニークご当地グルメ
滋賀のB級グルメの魅力は、その多様性にあります。高級食材である近江牛や、有名な湖魚料理とは一線を画す、風変わりで、地域色豊かな個性派グルメが多数存在します。これらのユニークなグルメこそ、滋賀の食文化の深さを物語っています。誰もが驚く、滋賀ならではの隠れた名物をご紹介します。
琵琶湖が生んだ意外な食材「ブラックバス料理」の可能性
特定外来生物であるブラックバス(オオクチバス)を「びわ湖スズキ」として活用する取り組みが、滋賀の一部地域で行われています。この魚を使った料理も、ある意味で究極のB級グルメと言えるでしょう。
淡白でクセが少ない白身魚で、フライや唐揚げ、ハンバーガーの具材などとして提供する店舗もあり、環境保護とグルメを両立させたユニークな滋賀のB級グルメの試みとして注目されています。
赤いこんにゃくや丁字麩など、見た目も楽しい伝統食材
近江八幡市の「赤こんにゃく」は、鮮やかな赤色が特徴の伝統食材で、織田信長が派手好きだったことに由来するという説もあります。煮物やおでんの具材として使われ、見た目のインパクトは抜群です。
また、前述の丁字麩や、滋賀県内で愛される「鯉こく」(鯉の味噌汁)など、地元に根付いた食材は、ユニークな滋賀のB級グルメの背景を支えています。
地元でしか味わえない!お祭りの屋台グルメを日常で
滋賀のローカルなお祭りや縁日で愛される屋台グルメが、普段使いできる店で提供されていることもあります。例えば、「茶しん」のホワイト餃子も、地元では屋台のような親しみやすい存在として認識されています。
また、多賀町の多賀大社周辺の甘酒や、地元の精肉店が夏場に提供する冷やしキュウリなど、滋賀の四季の行事に密着したB級グルメを見つけるのも、旅の醍醐味です。
まとめ
本記事では、滋賀のB級グルメをキーワードに、定番からディープなソウルフードまで、全方位から滋賀の食の魅力をご紹介しました。
近江ちゃんぽんや焼鯖そうめんといった王道はもちろん、サラダパンや赤こんにゃく、ブラックバス料理など、琵琶湖と近江商人の歴史が育んだユニークな食文化を感じていただけたかと思います。
滋賀には、高級グルメだけでなく、安くて美味しい、個性的なB級グルメが溢れています。 彦根、長浜、大津など、あなたが次に訪れるエリアに合わせて、ぜひ本記事で紹介したお店を訪ねてみてください。
滋賀のB級グルメの旅が、より美味しく、楽しいものになることを願っています。



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